このところITベンダーへとシステム開発の支援をお願いするケースでRFP作成、いわゆる提案依頼書を発行することが増えてきています。少し前までは、口頭だけでシステム要件を伝達するだけの極端なケースもありましたが、数千万円も入金して採用するITのため、RFP作成で文章という形ではっきりとした要件定義書を保管しておくことが重要になっています。
始めのうちは、RFP作成は手間のかかるものと位置付けていたITベンダーについても、開発中途からシステム要件が増加してしまうことを阻止するためにはかなり効果的なものであると考え方を変化させてきています。時代も様変わりして、ユーザー企業それから、ITベンダー共通してRFPを明白にしておくことが、自身のためにも大切なポイントだと意識し、RFP作成をするようになっています。
しかしながら、RFPにつきましては中小零細企業において採用するシステムでも数十頁に及ぶケースもあるため、ユーザー企業だけによりしっかり作るのには荷が重すぎるといえます。RFPと言いますのは、提案依頼書と言われています。
システム導入において、ベンダー選定といったケースで、候補ベンダーに対して、自分の会社の要求事項を伝達し、それにフィットしたシステム、あるいはサービスなどの実際的な提案をお願いする文書のことを指します。RFP作成に於きましては、支援サービスを用いて作成することが増加傾向にあります。
支援サービスにおいては、単純なクライアントが例示した事項を文書にまとめるのみならず、そのバックグラウンド、あるいは経営課題の取りまとめから始まって、ベンダー選定した後のプロジェクト推進を円滑にさせる事前準備にまで、プロジェクトで成果を得るために欠かすことができないバックアップを多面的に供与します。
具体的にいいますと、現状分析をまず行います。クライアントが持ち合わせているウイークポイントやクリアすべき課題の洗い出しを実施します。さらに、要求事項の総括を実行します。具体的には課題をクリアするためにクライアントに必要不可欠なものは何かを抽出することになります。
そして、業務要件、システム要件の取りまとめに移ります。一段と良い実際的な業務プロセスそれから、システム像の明白化を行います。こうしたプロセスを乗り越えて、本当の意味で必要不可欠な要求を導き出します。それに加えて、ベンダー選定以後のプロジェクト推進を想定し、システム形成上で欠かすことができない品質保証、あるいは納入物の定義といったプロジェクトについての管理に関係する要求事項のとりまとめであるとか、ベンダー決定のポイントの提言など、細やかな支援サポートをすることになります。